2019年の11月の終わりのことだった。岐阜の高山のような場所が福井県内にないものかと「福井 古い町並み」で検索すると出てきたのがこの熊川宿だ。かつては京都に鯖を運ぶ鯖街道だった道の途中にあるらしい。土曜日の夕方ぐらいを狙えば人も少ないのではなかろうと考えたが、実際は杞憂だった。人が少ないどころか人が居ないだった。どうやら高山のような賑わいはない場所のようだ。
言い換えればすごくまったりできるのだが、ちょっと寂しい場所でもあった。昼間はもっと賑わっているのだろうか?高山と比べると民家が多く、商魂感じる土産物屋なんかも無い。昔からのお店がまばらにあるだけで観光より文化財の保護に力を入れているような印象を受けた。新しい道路の方にはカフェなんかもあった。鯖サンドとかいうものはちょっと食べてみたいと思った。
福井だとスーパーなんかにも普通に鯖寿司が売っている。しめ鯖ではなく焼き鯖寿司である。焼き鯖の下にガリが敷かれているものが多いが、甘く煮た椎茸の薄切りも挟んだものが美味しかったと記憶している。今でも売っているのかわからないが。半夏生鯖(はげしょうさば)とかなんとかいって夏の始まりに焼き鯖を一人一本食べる風習が残るあたり鯖が好きな県民性なのだろう。我が家では普通に切り身を焼いたものを食べていたが。
古い町並みの魅力は、こういった細い道にあると思う。なぜだかこういう細い道に惹かれる。小学生の頃「近道!」とかいって自転車でこんなところを走り回っていたからだろうか。今考えると「なぜあんなところを…」となる道も多い。楽しかったなぁ…
車は道の駅に停めると楽でした
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