陰嚢湿疹?のはなし

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頼れるヤツ

大事なところの違和感

 それは連休初めから始まった。私はシャワーを浴びるとき紳士のたしなみと大事なところもしっかり洗うのだが、陰嚢、いわゆる玉袋にシャワーを当てるとなんだかむず痒い。その時は適度に掻いて済んだ。だが、翌日から事態は悪化する。

とりあえず痒い、だんだん痛い

 寝起きのぼんやりした時間帯。休日故に余計にぼんやりとしており、今にして思えば余計に掻いていたかもしれない。無意識に。この日から日中に痒みを意識するようになった。痒みといえば、いわゆるムヒのようなかゆみ止めである。だが、大事なところ周辺に塗るのは危険を伴う。かつて股擦れにダイレクトに塗ったところ危うく絶叫しかけた。腕や足ってこんなに鈍感なんだと感動を覚える程に刺激的であるのでやめたほうが良い。ので、一旦手にトントンと出して刺激的な成分をある程度気化させて少しずつ陰嚢に付ける。これも個人差があるので自己責任である。そうして在宅時はどうにかできた。問題は外出時である。運転中などにも不意に痒くなるのでやむを得ずつまむようにしてごまかしていた。

うん。痛い。

 とはいえ、家にいるとやはり気が緩み無意識に掻いてしまうこともしばしば。二日後にはシャワーが滲みて痛く感じるようになった。いよいよ不味い。

 そこで活躍したのが「コーフルS」という軟膏である。かつて股擦れの際に世話になったもので、塗って一晩寝ると股擦れがかなり良くなっているという汗かきな私にとっての救世主的軟膏である。デメリットといえば軟膏自体が黄色く白い衣服につくと目立つこと、手についたのがなかなか洗い落とせないことぐらいだろうか。いい薬です。

大事なところにも使えそう

痒み、痒み、痒み

 「コーフルS」を風呂上がり、そして寝起きにダメ押しで塗ることで痛みはほぼ緩和された。だが「コーフルS」はかゆみ止めではない。すこし調べると、かゆみは「ヒスタミン」という物質がなんやかんやすることで痒いらしい。ん?鼻炎関係で聞いたことがある物質である。もしやと思って薬局へ走る(緊急である)。

人生初の飲むかゆみ止め

衝撃の事実

 まさかの飲むかゆみ止めが売っていた(時代遅れ)。しかも鼻炎にも効くという。ヒスタミン…鼻炎にまで関係しているとは罪深いやつ。

結局は我慢&我慢

 これらを駆使して極力触らず耐えること2日ほど。だんだんとコーフルSで黄色っぽくなり更にかさぶたのようになっていた陰嚢表面の皮膚がボロボロと剥がれ始めた。その下から出てきたのはきれいな、まるでゆで卵のような新たな皮膚であった。その後も3日ほどは優しくしながらかゆみ止めを飲む。連休が終わる頃には痒みも感じなくなっていた。おそらく完治である。

 今回の教訓は

・コーフルS 最高

・飲むかゆみ止めって便利

・陰嚢を掻くとエライことになる

ということだろうか。なんにせよ掻いて悪化させないことが重要な気がする。飲むかゆみ止めで我慢できないような場合は早めに医者へ行きましょう。陰嚢の痒みはQOLが下がります。

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著者

わごむ

わごむ

働き方改革で暇を持て余すアラサー。知識は広く、そんなに深くはない。高原で草をついばむ牛のようにのびのび生きていたい。