富山県は薬で有名である。薬売りが日本全国歩き回った結果のようである。富山市内に広貫堂薬品という会社があり、工場敷地内になんと無料の展示施設がある。そこに行ってきたのだが、想像以上の濃い展示で小さいスペースながら非常に満足できた。
富山がいかにしてお薬の街になったのか。その歴史が詳しく語られており、更にはかつて丸薬製造に使われていた道具など多くの実物もありわかりやすい。無料にも関わらずこのときは「サンリキソV」なる栄養ドリンクまでくれるサービスぶりである。しかもキンキンに冷えていた。富山県民は仏なのだろうか。
実際は仏ではなく神がここにいた。医療と農耕の神らしいが、なんとも関わりたくない人相である。
その悪そうなお顔に寄ってみよう。ああ、なんて悪いお顔。関わりたくない。関わりたくないのだが、医療も農耕もこの神が管理しているならば関わらざるを得ない。どうか内面は素晴らしいお人柄であることを祈るばかりである。
神の人相は悪いが、展示の満足度は高い。しかも小さい袋でレトロなパッケージのお薬が実際に買えてしまう。置き薬の箱も売っている。なんだかステキなパッケージに惹かれてカタログと薬箱を買ってしまった。栄養ドリンクの恩は返せただろう。地味だがおすすめの場所である。
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