富山を代表する世界遺産、菅沼合掌造り集落である。合掌造りで有名なものに岐阜の白川郷もあるが、実はすごく近い。せっかくなので行ってみればよかったと今更後悔している。富山の五箇山の場合はここ菅沼(すがぬま)と相倉(あいのくら)の2箇所に別れており、それぞれの規模は大きくないが雰囲気の異なる2箇所を楽しむことができる。白川郷にも行けば当然更に満足感アップである。本当に後悔している。
で、合掌造りだが、「屋根の勾配が急で合掌しているみたいだから」合掌造りだと習った記憶があるが、厳密には「丸太組みが合掌した指のようだから合掌造り」なんだそうな。そもそもそれも推測らしいが。豪雪地帯の屋根としてみれば非常に良くできたものなのだろう。屋根雪が積もらないというのは雪国暮らしからすると羨ましい限りである。「〇〇豪雪」とよばれるような豪雪の際は住居の屋根雪を降ろし納屋の屋根雪を降ろし雪かきをしている間に屋根雪が積もって…というどうしようもない位生産性のないループが完成してしまうのだ。
休日ならまだいいが平日だと地獄である。睡眠時間を削るしか無くなってくる。2018年に国道立ち往生を発生させた福井豪雪の地獄っぷりが記憶に新しい。立ち往生していた人たちと同じくらいのひどい目にあった。中途半端な都市部の弱さを痛感せざるを得なかった。
合掌造り集落の魅力はとにかくその雰囲気の良さにあると感じる。夏に訪れたのもまた良かったのかもしれない。実際に人が住み維持している集落をぼーっと歩いているだけでいい気分になれる。現代住宅の気密性や断熱性はないにしても、頑張って維持してほしいものである。旧車を維持し続ける人のDNAに近いようなものを感じた。
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