ウォーリーをさがせ!展のはなし(福井)

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探すまでもない

 気になっていたウォーリーをさがせ!展に行ってきた。撮影ポイント以外は撮影禁止なので写真は少なめである。 

 我々世代がウォーリーをさがせ!に出会ったのは幼稚園から小学校低学年くらいのことだっただろうか。図書館で借りても誰かがつけた丸がつけてあったりで非常に悔しい思いをしたことが心に残っている。そしてウォーリーから関心が無くなっている間にこのシリーズはちゃっかり進化を遂げていた。「うわー懐かしい」とCMで見て以来、再び無性に気になってはいたのだ。

 この「ウォーリーをさがせ!」シリーズは誕生30年になるそうだ。その記念に原画展を行っているらしい。イギリスのイラストレーター、マーティン・ハンドフォード氏のウォーリー以外の作品も含め(開催地によるのかもしれないが)約150点もの原画が展示されていたようだ。

 私は意地で「ウォーリーをさがせ!」の原画はすべてしっかりウォーリーを探したのでグッズ選びも含めてたっぷり2時間半楽しんでしまった。そう考えるとチケット¥1000というコスパは非常に良い気がする。

意外とみつかるもの

 いい大人になって見てみると、ウォーリー以外に見えてくるものがたくさんある。というよりも子供の頃はウォーリーを見つけて満足していた。ガイドの受け売りだが、イギリス流のジョークというか、小ネタが散りばめられているのだ。また絵の描き方も独特で、遠近法が使われているようで人物の大きさは手前と奥でほぼ変化がない独特の描き方だとか、初期の頃と現在とでウォーリーのアゴのシャープさが変化しているとかとにかく様々なウンチクを知ることができる。

こういうインテリアほしい。

 基本的には初期の作品から展示されている(一番最初だけは展覧会限定アートが待ち構えるが)。あとに行くほど最近の作品になっていくのだが、明らかに難易度が上がってきている。まず人物の数が大きく異なることに気がつく。そしてウォーリーの紛れ具合が巧妙になっていることにも。初期のころは全身と持ち物まで見えたウォーリーが、気がつけば顔しか見えなくなっているほどである。制作にかかる時間も増えているらしいが、探す方も必死である。原画展ならではというか、着色前のモノクロ画も数点あるのだがこうなるともう狂気の世界である。さすがに気が狂いそうだったので答えを見た(作品の下にこっそり回答がある。やさしい。)。答えを見ても見つけるのに暫く掛かるレベルである。マーティン・ハンドフォード氏の執念に負けた感じである。

 グッズもじっくり選んだ。ポケット版でいいので「ウォーリーをさがせ!」をコンプリートしたかったが、予算オーバーで断念。せっかくなのでこの展示の図録を購入した。読み物にもなるし、多くの作品をそれなりのサイズで収録しているので「ウォーリーをさがせ!」用途にも使える。他のグッズのように持て余すことはなさそうだ。

 子供の頃ハマった記憶がある方は、近くで開催されたら行くと良いと思う。目と頭が疲れるが。

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著者

わごむ

わごむ

働き方改革で暇を持て余すアラサー。知識は広く、そんなに深くはない。高原で草をついばむ牛のようにのびのび生きていたい。